今、この国の未来に不安を抱かぬ者は一人としていないだろう。未曾有の経済的発展を享受しながら、理想も持たず、国家としての責任能力も自覚せぬまま世界進出を遂げた日本。バブル崩壊が経済を袋小路へと迷い込ませたとき、そこに我々が誇るべきものは何ひとつとして残らなかった。そして、2001年9月11日以降、空虚な理想論など決して許されぬ現実を突きつけられ、我々が見つめることになった未来とはどんなものなのか?あるべき国家の理想とはどんなものだったのか?
と言うようなお話だそうです。
で、この映画、なによりキャストが豪華!!真田広之ですよー、寺尾聰ですよー、佐藤浩市ですよー、中井貴一ですよー。
内容的には、けっこう頑張ってくれたんじゃないでしょうか?
気を使って色々言えないこともあったっぽいですけども。
戦争映画というよりは、21世紀初頭の日本と周辺をバックグラウンドにした人間の意志の交錯のドラマかなぁと思います。
とても、楽しく観れました。
気になる点としては、真田広之が、目立ちすぎかなーっていう気もしましたけどね。個の力が強すぎたかな?
あと、あの女の子。役的には必要無い気がしてならないけど、あの人、マジで命かけてこの映画に出演してると思うので、ちょっと心配。
で、福井晴敏原作が三つも映画化されたのですが、どれも、「未来への誇り」と言うものがキーワードになってるような気がしました。
30代〜50代の、今が旬の人達に、是非観て、考えて貰いたい作品たちかな。